月経・おりもののお悩み

月経のお悩みとは

月経のお悩みとは通常であれば月経は、およそ25~38日の間隔で繰り返し、期間は3~7日、経血の量は20~140mLとされています。
ただ月経というのは初経から2~3年は周期などが安定せず、また子宮だけでなく卵巣や脳も月経の調節に関わる器官であるため、これらに異常があると周期が早い遅い、経血量が多い少ない、月経期間が長い短い、月経による痛みが激しいといった症状が出るようになります。
お一人で悩まず一度ご相談ください。患者様のどういった治療をしたいかという希望を聞きながら、方針を決めていきます。

よくみられる月経異常

生理不順(月経不順)を治すために

生理不順(月経不順)は生理の周期や期間、量に問題がある状態です。「生理期間が長い・短い」「生理周期が長い・短い」「生理周期が不定期で安定しない」「生理の量が多い・少ない」など、生理不順はいくつかのタイプに分けられます。
原因は多くがホルモンバランスの崩れですが、子宮などの病気が隠れていることも珍しくありません。
当院では、患者様の生理不順タイプや年齢、ライフスタイル、お考えなどに合わせた治療や日常生活のアドバイスなどにより、安定した生理を取り戻すための診療を行っています。生理に関するお悩みやご不安がありましたら、気軽にご相談ください。

生理不順(月経不順)の原因

ホルモンバランスの崩れや子宮疾患の症状によって生理不順が起きます。

ホルモンバランスの崩れについて

生理は卵巣ホルモンや黄体ホルモンといった女性ホルモンによってコントロールされています。こうした女性ホルモンは脳視床下部・脳下垂体・卵巣という3器官の正常な働きがあって分泌されています。ホルモンバランスはこの3器官のどこかに異常があると崩れます。ストレスの影響を強く受けやすく、環境の変化やお悩み、過度のダイエットや運動などでもホルモンバランスが崩れてしまうことがあり、それによって生理不順を生じさせます。

生理不順(月経不順)のタイプ

頻発月経:月に2回以上、月経のような出血がある

1ヶ月に2回・3回と複数回、生理が来てしまう状態です。
他の病気があったり、貧血になってしまうことが多いため、診察が必要となります。

希発月経:月経周期が39日以上

生理の周期が39日以上という状態です。
基礎体温を記録して排卵があることが確認されたらそれほど心配する必要はありませんが、
排卵が無い場合には、治療が必要となることもあります。

過多月経:月経が8日以上続く・月経の量が多いなど

生理が8日間以上続く、または生理の量が多い状態です。量が多いというのには、生理の時に凝血というレバーのような血のかたまりが混じっているという状態も含まれます。期間が長い・量が多いと生理で多くの血液を失うため、貧血になりやすい傾向があります。また、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜炎、子宮がん、ポリープといった疾患の症状として過多月経が現れていることも多いので早めの受診をお勧めします。

過少月経:月経が3日以内で終わる・月経の量が少ないなど

生理が来ても3日以内で終わってしまったり、生理の量が少ない状態です。2日目にはナプキン交換をしなくていいといったケースでは過少月経が疑われます。年齢・状況に応じて治療が必要となることがあります。

身体からのサインを見逃さないために、基礎体温を記録しましょう

身体からのサインを見逃さないために、基礎体温を記録しましょう基礎体温というと排卵日予測のためにつけるというイメージが強く、妊娠しやすいタイミングを知るだけのためのものと誤解されていますが、正常な排卵がされているかがわかるため生理不順の診断や治療にも大きく役立ちます。生理不順がある場合、婦人科専門医が記録された基礎体温表を分析することで、排卵の有無、ホルモンバランスが乱れるタイミング、どのホルモンに異常があるかなどを予測して、必要な検査や適切な治療につなげることができます。基礎体温表を記録している場合は、スムーズな診断・治療が可能になりますので、受診の際にはご持参ください。チェックさせて頂きます。
基礎体温の変化は身体からのサインですから、記録をつけることは健康維持にもつながります。そのため、当院では普段から基礎体温の記録をとることをおすすめしています。

重い生理痛(月経困難性)

月経時に下腹部痛・腹痛など骨盤を中心とした耐え難い疼痛を主体とするものであり、就労をはじめとする社会生活を営むことが不可能なほど重症なものを言います。
原因としては2つに分類されます。

原因1、機能性月経困難症(原発性月経困難症)
  • 器質的疾患を認めないもの
  • 10代の終わり頃からみられ30歳以降は少なくなります。20歳~25歳がピークです。
  • したがって30歳以降の患者や分娩を経験したことのある患者様が月経困難症を訴えている場合はなんらかの器質的疾患があることを疑ったほうが良いと思います。
  • 内分泌失調説・自律神経失調説。子宮過度収縮説などがありますがはっきりしたことはわかっていません。
  • 下腹部痛のほかに、腰痛、胃痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状を併発することもあります。
原因2、器質的月経困難症(続発性月経困難症)

子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮頸管狭窄、子宮発育不全、骨盤内炎症などによる骨盤内うっ血によるものなどがあります。

治療

治療として、ピルや鎮痛剤、漢方薬などがあります。ご本人と相談しながら決めていきます。また、器質的疾患のある場合はその治療をする事もあります。

月経前緊張症(PMS)

月経が始まる1~2週間ほど前から不調が起きるようになり、イライラ、頭痛、腹痛、倦怠感が強いなどの症状が現れるようになります。
そのほか、むくみや乳房の痛み、腰痛、食欲不振、抑うつなど、人により様々な症状が見られます。
なお、精神症状の方が強く出る場合は、月経前不快気分障害と診断されます。
症状でお悩みの方は一度ご相談ください。

おりもののお悩み

おりものが多い、臭いが気になる、かゆみがある、など気になる症状はありませんか?
原因は膣炎の事があります。
臭いが気になる時は、雑菌による細菌性膣炎かもしれません。
色や量が気になる時は、雑菌による膣炎やクラミジアなどの性感染症、年齢による萎縮性膣炎も考えられます。
おりものが赤い、茶色いなどは不正出血です。この場合は不正出血の検査が必要です。
かゆみが気になる時は、カンジダ膣炎かもしれません。
白い酒粕状のおりものが多くなります。

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